2010年10月3日日曜日

普遍的法則



かのアイザック・ニュートンが見つけた自然界に存在する力をご存じですか?

そうそう、

リンゴは木から落ちる というやつです。 ^^;


毎年、りんごジャムの素材でお世話になっている白鳥さんのりんご農園を伺いました。
栗拾いならぬ“りんご拾い”です。



拾っているのは「紅玉」ですけど、何かおかしいでしょ?
木になってるりんごを収穫するんじゃなくて、落ちたのを拾うなんて…。

じつは白鳥さんは昔ながらの無農薬有機栽培をっされている果樹農家です。

「えらく手間はかかるけど、安全なものしか作りません。」とご夫婦はきっぱり言われてました。

お客さんははるばる日本各地から果物を買い付けに来られるそうです。
その中には皇室の調理担当のかたも…。
まさに宮内庁ご用達のりんごです。

奥様もとなりで“りんご拾い”…。



当然、落ちたりんごはジュースの材料として安い値段で業者に渡ってゆくのだそうです。

しかし、すごい量でしょ? 落ちたりんご…

全体の6割も落ちるんだそうですよ。
つまりちゃんとした値段で売ることができるのは残りの4割だけ…。

でも、りんごが落ちるのを防ぎ成長を促す「成長ホルモン剤」も使っていないのでスーパーなどのものほど大きくはならないんです。
農協(JA)の規格は“美しく大きいもの”で、そこから言うとSさんのりんごは「規格外」…。

「おかしな話だけど今はなんでも“見栄え”で買う人が多いから…。」とSさん。

奥様がおっしゃった言葉
「落ちたりんごも安全だから、そのまま食べても大丈夫だよ。りんごは木から落ちるものなのよ。」


なるほど…

消費者として何を求めるのか…、それは人それぞれかもしれんけど、美しさよりも栄養満点のものがどんな環境でどんな人によって作られているのか…。皆さんも、ちょっと考えてみません?

もちろん農薬を使う農家の方たちが絶対あかん!とは思いません。我が家も厳しい家計の中で、輸入された安い食材や加工品を買わなあかんこともありますし、もしウチが農家やったら多分、農薬使わなやっていかれへん問題と直面するのかもしらん。

農林業が盛んな地域に住んでる我が家はまだ恵まれてるほうやと感じますけど、ふつうのことがふつうに感じられなくなってる世の中ってやっぱりありますやん?

消費者として「地産地消」っていうごく自然なことがごく自然にされない現実とか…
子を持つ親が本当に子供にしてやらなあかんこととか…


アイザック・ニュートンが発見した「自然界の普遍的法則」は重力のみならず、こういったことも含まれるのだと信じる今日この頃。白鳥さんのような方と同じ地区で暮らせることがすごく幸せに思います。

ほんまに、野菜嫌いの子供にまずい野菜を食わせてる世の中、日本が沈没してしまう前にちょっと考えなあきまへんで!


…あかん。またエスカレートしてしもた。

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