2015年12月13日日曜日

移行しました。

遅くなりましたが、ブログは下記ふたつのホームページのブログに移行いたしました。
今後とも宜しくお願い致します。

Woodworking & Countrylife Design 工房鬼六
チキントラクターの庭


2015年10月6日火曜日

もうすぐスタートします。


夏が過ぎ秋が来て、太陽の光も目に映る風景もその彩りに変わっていますね。
今年はチキントラクターで始まり、がむしゃらに突っ走ってきました。
ここまで来ることができたのも偏にお世話になった皆様のおかげです。感謝の念に堪えません。




皆様のおかげで大切なものを胸に感じて向かう先は明確になりました。
“恒久持続型のものづくり”とはすなわち安心で健康的な暮らしを守るという目的においた工房鬼六の指針であります。

大震災直後のエネルギー問題、美しい国であったはずの日本が今もなお海流によって地球規模の汚染をし続けていること。それを食い止めることができていないこと。
国の対応を見ていても自然の恩恵に浴してきたことを完全に忘れてしまったかのようで非常に悲しい気持ちでいるのです。

相変わらず山から人里に下りてくる動物は、それだけで悪者扱いでニュースに登場。
それなのに森林を破壊し一帯をソーラーパネルで覆う人間。

今こそ取り戻さねば、この国はどこに行ってしまうのか。
目的はずっと先にありますが、その前に侵略者の意識を変えなければなりません。





何が正しいのか。
何がおかしなものを生み出させるのか。
そんなことを頭の片隅に置きながら正しいと思うものを自然の恩恵と慈しみのもとで作ってゆきたいと思うのです。

Woodworking & Countrylife Design 工房鬼六...
改めてお知らせをさせていただきますが、近いうちに二つのホームページを公開し、ブログもそちらに移行する予定です。

お客様にもこちらの拙いブログをご覧いただいてきましたが、移行後も末長く可愛がっていただけるように努めたいと考えています。
今後とも宜しくお願いいたします。







2015年7月27日月曜日

日本の夏。ニワトリの夏。。。

やっぱり夏は暑いですね。
夏休みにお越しになられる県外の方はご注意いただきたいですね。
ここ南信州伊那谷。このところの昼間の気温は35℃前後です。

避暑地と言われるのは朝夕のことでしょうか。
昼間の水分補給は必須です。


いよいよ今年も上半期の最終戦。
気を引き締めていきたいですね。







2015年7月20日月曜日

ニワトリ大工が伝えたいこと 

このところすっかり“ニワトリ大工”と呼ばれておりますオニロクでございます。

本業の傍ら、夜な夜な作り続けているわけですが、このチキントラクターというもの。一般には知られていないものなので「小型の移動式鶏舎」という表現が一番、わかりやすいのかもしれませんね。


酪農牧場の片隅をお借りしている工房の脇に一台、置いているのですが、工房作業の日は一日中、ヒナが入っています。




生後18日目のひよこ。モミジという種類の女の子たちです。




今の時代、鶏が放し飼いされている風景はめったに目にすることがなくなりました。
我々アラフォー世代には知らないかたもたくさんおられるんじゃないでしょうかね。。。

小学校に鶏がいた時も、飼育係の役割は水を与えることと、袋に入った鶏の飼料を計量カップなどですくってえさ箱に入れるぐらいだったような気がします。あとは鶏舎の中を掃除したりとかでしたっけ。

そういえば、彼らの糞はただの「きたないもの」だったでしょうか。




生態系がどーのこーのとかは別として見ても、このヒナたちの姿に自然であることを感じませんか?

少しずつ草や昆虫などを食べるようになった彼らの成長を見てると、まるで小さな生命だとは思えないんですよね。
すごく不思議なんですけど、ヒナはもちろん、草や土、食べられてしまう昆虫、ヒナが落とす糞。すべての中に、意味のないものが見つけられないんです。



これが自然なんだと。これが生態系なんだと。
豊かな気持ちになって、つまり癒されている自分がそこにいることに気がつきます。

チキントラクターを作って販売に至ったきっかけは、その瞬間に自分自身が感じた気持ちを伝えたいという思いに始まっています。

キツネやハクビシン、タヌキ、イタチ、ヘビ・・・。鶏の天敵は周囲にたくさんいます。
彼らもまた“生きる”ことに必死でチキントラクターを狙ってきます。

確かに当初、電気柵のようなもので鶏を守るという案も出ておりました。
けど、いわゆるチキントラクターの構造を設計するにあたり行っていた実証実験において、キツネに鶏が食べられ、夜中に飛び起きて、実験用チキントラクターの向こうのたくさんのキツネと睨み合った瞬間…。
あっさりその案は消えました。

なぜか。

そこに人間の発明した電気という文明の利器を導入することがフェアでないと感じたんです。
おそらく東北の震災以降の原発、エネルギー問題、オリンピック誘致、TPP参加表明、その他日本の動向。そんな流れの中、大自然のそばにいる私自身が感じてきた不自然さから覚えた感覚なのかもしれません。

日本がどこにゆくのか。子供や孫の未来がどんなものなのか。
正直、間違ってると感じるものにはどんな手を使って反対しようかとない知恵を絞る日々です。

自然の流れに背かないでいてほしい。経済的な成長だけが日本じゃないことに気づいてほしい。

しがない大工が作ったチキントラクターですが、そこにいる鶏の姿を一番見てほしいのは日の丸の親方なのかもしれません。




つい一週間ほど前のこと。
ありのままの姿を長い年月をかけて追求してきた林檎園にて。
ひよこたちがとった行動はほかの草地とは明らかに違うものでした。






ありのまま、逆らわず、自然に生きていくこと。
やっぱり大事ですよね?






⚫︎ Facebookをされている方のみになりますが、Chicken Tractor のページを設けています。よろしければ覗いてくださいね。

2015年7月2日木曜日

体が求めているもの 〜ストレスない時代へ〜

日々、ストレスを抱えてませんか?
都心部で鉄道の人身事故により1時間運休状態って聞くと、またかと、、、。

お勤めの皆さんによって日本の経済が支えられ、問題を抱えながらも平和でいられることに感謝しなければならないと思っています。

ただ、便利なものに囲まれて良くなった反面、時間の流れの慌ただしさに目が回りそうなのを感じる時があります。
南信州伊那谷という自然豊かな環境でさえ、そうなんだから都心の第一線で勝負されてる方たちはどうなんだろうと心配でならないのです。

ストレス回避は自己で管理できるはずです。
自然の時間の流れ、心の豊かさというものはチキントラクターでも感じていただくことができます。

鶏で? 本当に? と思われる方もおられるでしょうが、ストレスのない環境に在る鶏の姿から感じられる豊かなものがあるのです。

安心な食とはどういうものか。それは外からの情報によるものではなくて、本来は体が欲するものだと思います。
ところが生き物から与えられてる肉・卵・乳などの生産、狩猟、流通の現場はイメージできても実態を知らない方がほとんででしょう。

野菜・果物も同じですが、生命を頂戴して自身の糧となっていることをよく理解した上で食生活に工夫する「楽しみ」をチキントラクターを通じて感じていただきたいのです。


先日より各誌で取り上げていただいておりますので、こちらも参考になさってください。



(月刊かみいな 2015.6.26)



(信濃毎日新聞 2015.6.21)



(長野日報 2015.6.23)




(現代農業 8月号)



基本的に工房鬼六(こうぼうおにろく)は「恒久持続型のものづくり」というテーマを掲げています。
森林を守り育てる林業関係者と人の暮らしを支える農業・漁業関係者の皆さんと密に繋がってお互いに支えあってゆきたいと考えています。
アイデアはいくらでも投げかけていただいてけっこうです。いっしょにカタチにして行きましょう!

長くなりましたが、最後に現在、製造販売させていただいているチキントラクターをご紹介させていただきます。




【高耐久性仕様】
W.138 D.2000 H.100
¥138,000(税込)





【ローコスト仕様】
① W.910 D.910 H.100
¥24,500(税込)
② W.910 D.910 H.100
¥26,500 (+¥5,000 塗装)(税込)





【オーダーメイド事例】
(ローコスト仕様をベースに寸法・開閉部を追加)
W.700 D.2000 H.100
¥85,000(税込)




【オーダーメイド事例】
(高耐久性仕様をベースにひよこ用フルオーダー)
W.380 D.620 H.620
¥55,000(税込)




現在、ホームページを準備中ですが、そちらでは導入された農業関係者様を含めいろんな方の「こだわりチキンライフ」もご紹介させていただければと思っております。
しばらくお待ち下さいね。




お問い合わせはお気軽にどうぞ〜♫

Woodworking & Crafts 工房鬼六 (こうぼうおにろく)
代表:藤田 貴行
〒399-4501 長野県上伊那軍南箕輪村8306-1103(工房・事務所)
Softbank : 08035789689
E.mail : koubouoniroku@icloud.com 



2015年6月5日金曜日

特別なもの  〜 チキントラクター・Chicken Tractor 〜

こんにちは。すっかりチキトラの、あ、いや。チキントラクターの鬼六でございます。。。(*^^*)





日々、探究の気持ちをもって安心できる食や自然農、田舎暮らしにとって、必須のアイテムとされるように取り組んでおります。
とはいえ、先日も地元ケーブルテレビの取材でも申し上げたんですが、なんといってもこの光景に心を奪われるのが不思議なんですよ。

ただ、そこに鶏がいて草や虫を食べているだけなのに。
ロハス、パーマカルチャー、自然農、…。いろんな言葉や取り組みはあるけれど。
そんなものじゃない何かを、その時、感じるのはきっと、すごく自然な姿だということなんでしょうか。



その自然な姿を見ながら、一日一度、場所をずらしていくだけで、厄介な草もこんなふうに片付いていくわけです。






結局、世の中の時間の流れも差し迫っている仕事も、自然じゃない流れの中にあるのかもしれないなぁと、ふと思うのですよ。
もし、そうだとしたらチキントラクターは自分を見つめ直す鏡のような存在と言えるのでしょうか。

人も鶏も何もかもにストレスを与えない。
ただ、鶏がそこにいるだけなのに。自然に生まれた卵をいただくだけなのに。
さらに、流れる不思議な時間が与えてくれるものはすごく大きいと感じるのです。

44年生きてきて、こんなものに出会うなんて。感動です。。。






※ 工房鬼六のチキントラクターはFacebookページも開設中です。

2015年5月24日日曜日

地元の木のおもちゃ

皆さん、こんにちは!

さて、工房鬼六ではこのところ、チキントラクターの製作に追われている状況なんですが、大工工事を中心に一点ものの無垢の家具や木のおもちゃなど木工全般に携わっております。
今日はそのうちのひとつ、「ちいさなおうち」を少しだけご紹介します。


ざっと並べてみるとこんな感じなんですが、素材はすべて地元の木材なんですよ。




カラフルな模様の屋根、窓のほかによーく見ると自然をモチーフにしたちょっとしたペインティングがいい感じでしょ?


それにフェルトマットを加えた箱入りのセットもご用意しています。











フェルトマットには刺繍で飾りと道がついてるので、こんなふうに広げて遊ぶこともできるんです。




長いおうちや背の高いおうちは通常はご用意してないのですが、ご希望に合わせて製作していますよ。





かわいいでしょ?
ちいさなお子さんの誕生日や出産のお祝いなどにすごく喜んでいただいております。


それともうひとつ。
同様に箱入りの「ちいさな積み木・BOX」です。



積み木の着色塗料はなんと口に入れても安全無害。厳しい基準をクリアしているドイツの塗料を使っています。




いかがですか?
サイズなどはスタジオ・ジューンベリーのホームページで ご覧になってください。
どちらもちいさなお子さんとお出かけの際、持ち歩くのにいいサイズでおすすめです。


ちいさなお子さんには、もっともっと木のやわらかさに触れていただきたいなぁと考えています。




2015年5月7日木曜日

看板商品 = 看板製作 ♪( ´θ`)ノ 

有難いことにチキントラクターの受注や問い合わせを頂戴しております。
同時に農園や当工房マスコットがいる“小さなヤギ牧場”の脇でチキントラクターの実用テストを繰り返しております。

どれだけコストを抑え提供できるのか。
我々の仕事はすべて同じですが、ぎりぎりの選択でかたちにするのはいいけれど、有効に利用していただくには実用性は妥協できません。要するに当たり前のことですが、使えないものは作れないわけです。笑

日曜大工でできるもの。それを我々プロが作るとどうなるか。
ご購入いただいた方に工房鬼六のチキントラクターについて説明させていただくととても驚かれる点があるのですが、自然や生態系への思いを伝えられたことに嬉しく感じております。

我々が作るにあたって求められるものは何か。
プロとしてそこに必要な知識や技術はどんなものか。
考えてみるとそんなことを常に考えています。

早く美しく、丈夫で長く使えるものを作る。なんていうのは当たり前のことじゃないですか。。。

今さらかもしれませんが本業が建築大工ですから、住宅や家具を作るにあたっては材料の扱いから加工、仕上げにいたるまで、職人としてのノウハウを持っているつもりです。


お住いの地域において人には人の住環境がある。
ところが最近は住宅も過剰に進化しているように思っていて、生態系というところからそれをみると頭をかしげてしまうことも…。

まぁ、それはさておき。笑

要するにチキントラクターの場合、鶏の理想的な環境があるんですね。
テストを繰り返していって気づくことはすべて商品に盛り込んでいるのですが、ほんとに鶏を飼うことがこんなに面白いとは思わなかったというのがホンネです。♪( ´▽`)


そんなわけで、前振りが長くなりましたが、当工房のもうひとつの看板商品…、看板です。笑





もちろんオール地元、信州うまれ信州そだちの木材で作ります。
この色。弊社の情報通のお客さまはすでにご存知のACQ!
材木に圧力を加えながら腐朽菌防止剤を注入したもので、効力はなんと30年!

雨など水がかかること、材自身が呼吸をすることなどを意識して手を加えます。




できあがった看板の本体です。





肝心のデザインはお客さまと打ち合わせを進めています。
とある牧場の看板になりますので、これまた生態系への配慮が重要なところですが、ACQ注入剤は動植物に対してもまったく無害、安心なんです。

この先の工程で仕様する塗料もぬかりなくまいりますのでご心配なく。笑

出来上がりは設置される牧場の「看板商品」とともにあらためてご報告いたしますので、ご期待いただければと思います。

2015年4月27日月曜日

チキントラクター 地球を守る!



先日、こちらのブログとFacebookでチキントラクターの製作と販売についてお伝えしたのですが、こういうものに興味をお持ちの方は安全な食生活や自然への思いという部分で自分らと共通するところだと思うんです。

大工として建築に携わり、木工家として家具を作らせていただいたりする自分の立場でできること。その第一歩がこのチキントラクターであって今後もいろいろ展開してゆけるといいなぁと思ってるんですが、いろんなものを作っても使っていただけないような高額なものだと意味がないと思っていて、今回もローコスト仕様というものを準備しました。

簡単にいうと鶏が2羽、飼養できるコンパクトサイズを12,000円でご用意することにしたんです。ただ、金網だけご用意していただき、張っていただかないといけないんですが、合板製のオリジナル巣箱はもちろんお付けします。

お庭で2羽のニワトリを飼おう〜♫  なんて、シャレのつもりはなかったのですが。笑

一般のご家庭の庭にあるフレッシュな草を、幸せな環境で健康的にニワトリに与えていただけたらと思い、90センチ四方という小さな運動スペースとそれにセットする巣箱というものなんです。


試作ですが運動スペースの大きさはこんな感じです。




そして、巣箱。





それをのせたイメージ。
スロープは紐で上げ下げできます。






少し変更するところもいろいろ出てきたのですが、大きさ的はなんとなくおわかりいただけたでしょうか?




コストに合わせられるように詳細を選択できるようにしてるのですが、ご興味のある方は資料を送らせていただきますので、お気軽にお申し付けください。







Woodworking & Crafts 工房鬼六
代表:藤田 貴行
Mail : koubouoniroku@icloud.com
Softbank : 080-3578-9689            

2015年4月19日日曜日

チキントラクター販売開始! 〜 Chicken Tractor 〜

「チキントラクターを作って欲しい。」と相談を受けて、「それ、何?」って聞いたのがそもそもの始まり。


相談を受けたのは白鳥農園さん。
白鳥農園さんは、常識で判断するなら“無農薬”という言葉がちょうどいいように感じますが、正しくは限りなく農薬を使わないで林檎を中心に果樹を栽培している農家です。

白鳥さんの話を聞けば聞くほど彼が普段果樹園で何を見、どれだけ自然や生態系を守りながら作物を育てているのか。それが子供から老人まで健康、ひいては日本の元気につながる食への大切な取り組みなのかがよくわかるのです。
白鳥さんの林檎は自然に近い状態で育ち、木から落ちやすい。どこかで聞いたことがありますよね?
そうです。ニュートンが万有引力の法則を発見するきっかけになった「木から落ちる林檎」です。



有機栽培による農産物は値段が高いイメージですね。価格が違うなら安いほうで済ませるのが、今の一般家庭の生活水準だとすると、我々は良い物を選べないのでしょうか。「とくに子供さんには100%安全なものを食べて欲しい。」と考える白鳥さんは贅沢な暮らしをしているわけではありません。彼の信念によって育てられた林檎だけでなくそういった取り組みにもっと関心をもっていただきたいなぁと思ったのです。

それは奈良の田舎の大工の家の出身で幼い頃から大工さんに囲まれていた自分が、“ものづくり”という分野で抱えている問題と相通じるものがあると感じたわけです。
見習いは山仕事からで、建築はその次。山で育った木を伐り、乾かし、製材し、墨付け、刻み...、木は無駄にせず、余った材は指物(家具)に活かすという環境で染み込んだ自然への思いと材を大切に扱い作る。余ったものは薪エネルギーとして有難く使うという感覚。
今は100年以上もつ建築は求められなくなりましたし、家具など木工品も同じ。自分にとってなにもかも“使い捨て”になっていくことに大きな疑問があるわけです。

時代の流れや今までの政策の影響か、過去を知る年配層には、今の山や川は壊滅的と言う表現をされる方もいます。そちらもまた“使い捨て”にしてしまったのでしょうか。建築資材としてはコスト面から輸入材のほうが主流であるけれど、地元の木材をもっと使っていければと思っています。

食と暮らし・文化、さらに地域住民のコミュニティーなどを考える時、地元のものを食べ、地元の資源に囲まれて暮らすということが土台として大きいと考えていて、本来我々の仕事はそういう場にあったのではないかと考えてきましたが、この10年の諸般の出来事、とくにエネルギー問題を思うと、オーガニックとかパーマカルチャーなどに関心をもつのは自然な流れでしょう。
もちろん住環境は人それぞれだとしても、森や野原、川の四季。まるごとの自然と近隣の方々と接する田舎の暮らしには悪循環なものが何もないように感じます。決して特別な世界ではなく、きっと本来の姿がそこにあるのです。

人里に熊が下りてくるニュースを見ると熊が悪者扱いされているようで、自然界まで支配しようとする人間は何者なのかと考えさせられます。原発という大きな問題もあるのに地球や宇宙までも操ろうと考えているのでしょうか。
野菜や肉などを例にあげても、ストレスの中で生み出されたものにヒトにやさしいものはないといいます。より自然に近い形で育てられた野菜や肉は味も栄養価も違うらしいのですが、なんとなくそれは理解できる気がします。きっとそうではないものを食べることにヒトが違和感を感じないようになってしまったことが問題だと思っています。


さて、チキントラクターというものについて。


草を刈ると いうと草刈機のエンジンをかけ、油をまき散らしながら草を刈ってゆくのが一般的な作業。農家にとっては生産性のない畔の草刈りというものに経費を支出し時間と労力をとられるわけです。


反対に草食の生き物にとって草はフレッシュな野菜そのものであるわけで、チキントラクターは移動式の鶏舎で鶏にとっては常に地上のフレッシュな草が食べられる魅力的な環境。そして彼らは人にとって除草作業を担いながら良質の卵と肉を与えてくれる非常に有難い存在となるわけです。


これが設置後4時間程度の除草能力です。
そこに生きていた昆虫や微生物も適度に残ることで生態系も崩すことがないとなると、自然と共生するにはごく身近なものと考えます。
日本の未来を担ってゆく小さなお子さんに家畜に触れながら安全なものを食べて成長していただきたいのです。



将来のことを考えたものづくりをしてゆきたいと考えています。
それが本来の自然を取り戻すことになるのなら、Chicken Tractorがひとつのきっかけになるのではないかと考え、販売することに踏み切りました。

今回、写真の中で紹介しているものは耐久性が最上級クラスのものになります。
その前に試していただけるローコスト仕様のものを製作し近日中に発売する予定です。
仕様について、以下をご覧ください。



《チキントラクターの仕様について》
 •三つのタイプを準備しています。

①ローコスト仕様(準備中)
   手ごろなコストで始められ一人で持ち運べる小型のもの。
   2羽程度の鶏を飼養できます。(予定価格:10,000〜15,000円)

②高耐久性仕様
   大きさは軽トラックの荷台に載るサイズ。
   構造:30年間腐らないACQ加圧注入処理をした天竜杉
   金網:ステンレス製、
   シート:ウルトラマックス 0.47mm厚
   10羽程度の鶏が飼養できます。(価格:128,000円)

③オーダーメイド
   別途、現地調査などによって無料でお見積りをお出しします。



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【お問い合わせ】
 Woodworking & Crafts 工房鬼六
 代表 藤田 貴行
〔事務所・工房〕上伊那郡南箕輪村10031-1 (48"牧場内) 
〔Softbank〕  080-3578-9689
〔FAX〕     050-3730-3817
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2015年3月16日月曜日

長く使えるモノづくり




春は確実に近づいてるみたいですね。
南信州伊那も晴れの日中はぽかぽかとあたたかいです。

さて、今日は仕事のイライラを吐き出そうと思います。笑

工房鬼六。本業は建築大工のチームであるのですが、個人的にこれまで二十数年の建築分野を見てきてすべてに賛同しているものばかりではありません。

業界では“ザイライの大工”とか“モクゾウの大工”とか呼ばれていますが、我々は日本の伝統建築である柱と梁を手刻みで組み上げるいわゆる在来木造軸組み工法の大工です。
大工職人が手間をかけるということはつまりお施主様の身になるとコストがかかる高級仕様ということになってしまいますよね。昨今はその『刻み』の部分がすっかりプレカット工場で加工がなされるのが一般的です。もちろん機械加工ですから精度も良い。早く安くうまくいくと思われてるわけですね。

ところが、現代社会の土台に必ず居座っている「時間短縮」とか「コスト削減」、つまり「効率」に疑問を抱くのは私だけではないはずです。

先ほどの「機械加工の精度の良さ」を考えてみましょう。
これは私が手で刻んだ片蟻(かたあり)という仕口。



この写真は住宅の一部ではありませんのでちょっと特殊なパターンです。
これはじつはお客様が組み立てるキットの一部なので、叩き込むことなくしっくりらくらくと組めるように緩い目に作っています。
では、このしっくりらくらくというものが精度かというと、じつはそうではありません。
そう。そこが工業製品とちがう面白いところ。

山で育った木は全てが違う条件で育ってきたもので、樹齢も日当たり風当たりなども根を張る地質・水質・傾斜、すべて違えば同じ種類の木でも性格がまったく違うわけです。単に反った木も曲がった木もあれば、今現在まっすぐでも10年も経たないうちに曲がったり捻ったりしてくる木もある。

イメージが難しいかもしれませんが、我々はそういった木の性質を読み、適所に配して有効に加工を施すわけです。ひとつひとつの材木の力を最大限発揮させることに知識と経験を生かすわけですね。当然、機械には不可能な話でしょ?

技術云々はさておき作り手として山の神様を讃え、そこで育った木を大切に扱うこと。それに尽きると思うんです。
建築基準法が間違ってるとは言いませんが、全てを数字で合否の結論を出すのは正しい思えません。

針葉樹構造用合板などは耐震補強などではレギュラー的存在ですが、面の強さを最大限に活かせばとても有効です。





ただ、ハウスメーカーなどのプレハブ住宅や大手不動産屋の分譲住宅が間違っているかといえば、そうでもない。要は求める人がいればそれはそれでいいと思っています。
でも、住宅まで使い捨てになったというふうに捉えると心の豊かさがどこにあるのかと疑問を抱いてしまうわけですね。


求めるものがデザインなのか性能なのか。そうじゃなくてすべてに妥協しないものじゃないと買い物としては無駄遣いだとお客様には伝えています。

もちろん予算があってのことなんですけど、作り手としてお客様に妥協させるなんてことはあってはならないと思うのです。



ってことで、ひと段落からの荷造り〜っ♫





今日は内容とはまったく無関係のような写真でしょ? 笑

今回の写真はすべてフルオーダーのキット。ばっちりお客様が組み立てやすい「精度」になっております。

あたたかい季節にご使用になってるところへ伺いたいと思っています。

さて、何ができあがるキットなのか、気になりますか?
メインでご利用になるのはヒトではありません。ってのがヒントです。。。笑








2015年2月15日日曜日

暖冬


えらい間があいてしまいました、、、。

めちゃくちゃ久しぶりですが、相変わらずヤギとも仲良く元気にやっておりますよ。

今年1月15日に2頭の仔ヤギが生まれました。




さて、ちょうど一年前の今日はあちこち大雪で大変でしたよね。
今年は気温もそれほどさがらず、と言っても大都市圏や西日本の方からするとびっくりするぐらい寒いんでしょうけど、南信州伊那谷で早朝の気温が氷点下6℃とか日中の気温が10℃ってちょっとおかしいです。
諏訪湖の湖面の氷が分厚く張ってせりあがる神事『御神渡り』も今年の冬は望めないとのこと。

暖冬と言えばとくに雪とは縁のない地方にとっては過ごしやすく暖房へのエネルギー消費量も少なくてすむ。これで夏が涼しかったら、最高ぉ〜!! 


だけど、それでいいのかなぁ。。。

いったい地球はどんな状況にあるんでしょうか。やっぱり不安です・・・。