2010年4月29日木曜日

バラに棘がある理由。



まいど、おおきに。鬼六でございます。

今年も信州伊那谷の素晴らしい気候を利用しての「農的暮らし」に没頭したいと思っているわけですが、あれやこれやと準備をしている中の変わり種を紹介したいと思います。

で、なんやねん、この画像は!? と言われそうやけど神田うのちゃんの結婚式の時のおめでたい瞬間です。
ウエディングケーキに使われたたくさんの本物のバラ。美しいですねぇ~

なぜかまわりまわって我が家にこのバラの子孫(?)である苗木がめちゃくちゃぎょうさんありますねん。



へえへえ、私自身をご存じの方に言わせると、バラなんて似ても似つかぬ人間やのに気でも狂ったんか?という感じとちゃいますかね…


そう。その似ても似つかぬ鬼六とバラは自分でもようわかってますがな。もちろん特別、仕入れたわけとちゃうんですよ。
最初のうちは我が家にバラってどないやねん?って思ってどっちかというと「困った。」に近い感情やったんです。

・・・最初のうちは。



ところがなんやろ。そのトゲトゲに触れるうちにね、血だらけになりながらえも言われぬ感覚が…(笑)

基本植物が好きなんでしょうかね。っていうか、自然豊かな信州に住んでてこの季節に目に映る自然の色彩にうきうきしない人っているんでしょうか。
色だけとちゃう。そのカタチや生命力にはヒトとして教えられることがぎょうさんありますよ。

その時・その場所・その場合…  TPOって言葉がありますよね。

例えば、たんぽぽがその時期にその場所に咲く理由… そんなことを考えながら四季の移ろいの中で自分が生かせてもらってるように感じるんです。

じつは、親戚のお世話になったおっちゃんが亡くなってしまって今夜は奈良に帰ってお通夜です。

また、ネイティブアメリカンの古老の言葉を思い出します。

 今日は死ぬのにもってこいの日だ。
 生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている。
 すべての声が、わたしの中で合唱している。
 すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。  
 あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
 今日は死ぬのにもってこいの日だ。
 わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
 わたしの畑は、もう耕されることはない。
 わたしの家は、笑い声に満ちている。
 子どもたちは、うちに帰ってきた。
 そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。


人生なんてはかないもんだ…なんて言う人もいるかもしれんけど、そうじゃない。


美しい花を咲かせるためにこのバラの苗木は一生懸命、トゲで外敵から身を守ってるのかなぁ。
それともほかに理由があるのかなぁ…

そういうふうに見ていると、咲かせたろうやんけ!みたいな気持ちになってくるわけです。

人間もそうでしょ。
亡くなったおっちゃんに教えてもらったこと、僕は忘れへんで。

「なんでもええ。死ぬまで思う存分やったらええねん。失敗してもええやんけ、もう一回やりなおしたら…。あきらめへんかったらええねん。…それだけでええねん。」

尖ってた心がほんのちょっと丸くなったのを忘れへん。

おっちゃんは若い時、手のつけられへん悪ガキの大将やった大工の棟梁。
仏様のようなおっちゃんしか知らんけど、葬式は極道の偉いさんや地方自治体の偉いさん、政治家…えらい派手な葬式になりそうやな。

ありがとう、おっちゃん。とにかくゆっくり休んでや。
またいつか会える日までおやすみ…


まぁ、えらい話になってしまいましたけど、近いうちに素晴らしいバラの成長記録をアップしたいと考え中です。

乞うご期待!!



ちなみにバラの棘は下向きに飛び出てるでしょ?
周囲の植物や樹木などに引っ掛かって高く成長するためにある。という説があるらしいです。

2010年4月25日日曜日

ぽかぽか陽気・・・☆

今日はぽかぽかいい気持ち。
ちょっと家の周りを散歩です。



こむぎちゃんもご機嫌さんですわ。



こむぎちゃんの小屋では子供らが花を育てております。



そう言えば小学校の桜がきれいに咲いてるというので学校へGO!!



小学校は林の中。たくさんの種類の木々に囲まれてるいい雰囲気には気持ちが安らぎます。
敷地の中、信州唐松の電柱とレトロな外灯が…



LEDが主流の時代やけど、ひと昔前の色とかカタチとかってやっぱりええなぁ…

2010年4月18日日曜日

あぐりスクール開校!



昨日の朝の雪景色が現実とは思えない今日の天気。
緑が美しくて春そのもの。

そんな今日は子供らが5期生として今年もお世話になるJA上伊那のあぐりスクールの開校式でした。
「あぐりスクール」というのは、その名のとおりagriculture〈農学〉から来てるんでしょうけど、3年生以上の小学校が対象でJAの主催によって開かれているもので、いわゆる食育というものも含めて楽しく「農」について親子で学べるものなんです。

今回は3人揃って参加ということで末っ子も元気に張りきってました。
式のあと、さっそく今日は種まきです。

ニンジン、トウモロコシ、ジャガイモ…



昨年、おいしいものをたらふく食べさせていただいて、農業ってすごいなぁって感動したのが今も忘れられません。



おいしいものが周りにはたくさんあって、それが一番幸せなことやのになんか世の中、おかしいところもあるでしょ?
だから僕は子供らには「あぐりスクール」で子供らには多くのことを学んで欲しいなぁ~って思ってます。

2010年4月16日金曜日

うららかな春はまだかな?

今日は初めて近所にある伊那市酪農協同組合に行ってきた。

ヤギさんにお乳をいっぱい出してもらうにはこんな餌をあげればいいとか、その他いろいろ、乳牛についてもいろいろ教えてもらって勉強になりました。

結局、クレイングラスってやつ50キロとふすまを20キロ、買ってきました。
クレイングラスっていうのは新しい畳みたいないい匂い…。

うぅむ、タタミとフスマか、、、(笑)

ふすまっていうのは小麦のもみ殻なんですよね。最近まで知らんかったけど…
健康食で元気もりもり。こむぎちゃんには元気でいてもらわなあきません。

裏の土地は秋に牧草の種を撒くことにしました。
春に撒くと雑草に負けるそうですが秋に撒いておくと雑草よりも早く生えてくるから雑草よりも強いんだそうです。

いや、ほんまにいろいろ勉強になりました。
農業とか畜産の世界には知らんことがいっぱいあるねんけど知れば知るほど面白いですねぇ…

今日は畑に来ていたおじさんにも声をかけましたよ。
そうそうヤギさんのために夏、草刈りさせてもらえるようにお願いしました。
除草薬とか農薬を使う時は連絡してくださるとのことでした。

おじさんがまだ子供のころもやっぱりヤギを飼っていて、ヤギのいる生活のことをご存じでこれからもいろいろ教えてもらえそうです。




さて、それはそうと今日は夕方から雨が強くなって夜になると湿った雪になってしまいました。
仔ヤギのこむぎちゃん、初めて我が家に来た翌日が強風。翌々日が雨。そして3日目が雪という過酷な乳離れであったわけですが、だいぶここでの生活に慣れてきた今夜はまたえらい雪ですわ。

っていうか、先週末はお向かいの高遠の桜が見ごろやったはず…

この雪はなんやねん? なめとんのか、もう春やぞ!?

ビニールハウスの中は風が筒抜けなので、寒さ避けにパネルを使って小屋のように囲いを作ってみたんですが、電気を点けたら「ぬぅ~ッ」とのびをしながら出てきて、お食事です。



今日はしっぽを振りながら笑顔で寄ってきてくれたこむぎちゃん。
明日は子供らと遊べるぞ~☆

2010年4月10日土曜日

こむぎ

今日は記念すべき日です。
やぎを飼い始めるというこの日のためにどれだけ時間を使ったかなぁ…

初対面の日からこの子は我が家に来るために生まれてきたんと…  ん?

ちょっとちゃうな。

我が家がこの子と出会うために移住してきた。そんな気持ちになってた…

シバヤギとザーネンの混血。
いわゆる雑種というわけやけど、そんなもん関係ない。



ヤギというと一般的には白色やけど、この子は色があって顔の模様はガゼルみたい…
グリーンファームで昨年末からこれまでに生まれたヤギの中で、一番のお転婆娘やったみたいやけどその姿がピンときたのか、とにかく我が家にはちょうどいい。

いろんな思い入れもあってこの子の名前は“こむぎ”ちゃん。



時々駒ケ岳からの強い風が吹くから小屋がわりのビニールハウスも補強を入れて、稲わらを敷いて…。
なんとかこれでしばらくは我慢してもらう。



まだ初日で心配なことはいっぱいあるけど、それはお互いさま。
これから仲良くしようね、こむぎちゃん…

2010年4月6日火曜日

新しい家族



1月25日に紹介した産直市場グリーンファームの仔ヤギちゃんを我が家の新しい家族として迎え入れることになった。

自宅を新築した当初、ヤギ用に建てた小屋はしっかり物置と化した。
しょうがないからというわけでもないねんけど、隣の空き地を借り、ヤギ用に4坪ほどのビニールハウスを建てた。

まさに不動産屋さん、それからウチの嫁さんが手伝っているご近所の農家Iさんの協力のもとでまた一歩、夢がかなうわけや。ほんまに有り難いと思う。

なんでヤギを飼うのかとよく聞かれるが、それには個人的な人生哲学みたいなもんを持ってて、それには打ってつけの動物なわけ。くどくど書いていくとえらいたいそうな理屈になってしまいそう…。

単純にそれを省略すると…

「ヤギが好きやから」ということになる。(笑)



とにかく昨年末生まれの新しい命と仲良くうまくやっていきたいと思う。

さぁ~今年の草刈は楽やぞ~!!




あ、それはそうと今朝のこんなニュース。
 ↓ ↓ ↓
相次ぐ「動物虐待」のニュース


どう思いました? こんなひどいことをするヤツは許せん! 同じ目に合わしたろか、ほんまに…

2010年4月2日金曜日

同じ匂いのする人



今年もJA上伊那のあぐりスクールに我が家の3人は参加する。
ウチの畑もしっかり準備を進めないと…

信州に引っ越してきて数年。考えてみればあたたかい季節は過ごしやすいだけじゃなくて、美味しいものが多いことが個人的には嬉しい。

あぁ~今年もあの甘いトウモロコシが待ってると思うとワクワクするねんなぁ…、いや、ほんまに食べすぎには注意しないとあきませんわ。

夏の食卓はトマトとキュウリが主役。
あ、あとトウガラシも…。それにナス…。

あぁ~今年も調子にのって、あれやこれやと畑で大忙し。

25種類ぐらい作ると、なかなか畑らしくなるんですわ。

それにもうすぐ、仔ヤギが来るので今は準備を進めてる。
なんせ何年越しかな…。やっとここまで漕ぎつけたという気持ちと、またひとつの動物の命を預かる責任と…。

それでも、いっしょにいる時間を有意義にまずは信頼関係を築くのが大事かなぁと思うなぁ。


そういえば得意先のHさんが年度末に退職されて、晴れてこの春から就農とのこと。
まったく知らなかったんですけど、Hさんも元々は東京出身で我が家と同じころに信州に引っ越してこられたそうで、ほんまにびっくりしましたわ。

「農」についてもこれから勉強されるそうですけど、とにかく身体だけは気をつけておいしい野菜をたくさん食べてがんばっていただきたいと思いました。

さて、自分はいつからやろうかな… (笑)