2012年8月29日水曜日

山の神さま、ありがとう。



今週は伊那谷某所で山の仕事をやってます。
この写真、いいでしょ? 
これぞ伊那の風景といってもいいんじゃないかな・・・。

山の仕事は山師に任せとけばいいんじゃないか、なんて考えもあります。
もちろん餅屋は餅屋です。
相変わらずチェンソーの目立ては下手くそやし、、、。(笑)

でも、木を扱う仕事をやってる以上、山の神様に感謝して“山に触れる”ことが自分は大事かなぁと思ってるんですよね。

弟子として大工の修行も山の中を散々歩き回ることから始まりました。
自然の森の中にはどれひとつ同じ木はありません。空に向かって真っ直ぐな木、急斜面に耐え曲がりながら育った木、いろいろです。
植林された森は“材料”になるため、環境が整えられて真っ直ぐに成長します。
曲がりくねってるのが当たり前の赤松の木も真っ直ぐに近い木になる。

どちらも間違いではないけれど、真っ直ぐな木でないと建材として利用できないというのは間違いです。曲がった木は曲がりを利用してやるとそれに適した役割りを果たしてくれる。古民家の梁なんかはよく知られてるところだと思いますが、斜面や土手で傾きに耐えながら成長した木は製材された後も一定の方向に対して強い繊維構造を持ってるのだそうです。
耐えて育った奴は根性がある、、、まぁ、そんなとこでしょうか。

つまり、どんな環境でどんな木が育って材としてどう使うのか。それが良いものづくりへの起点であるわけですね。

まだまだ勉強することが山ほどあります。
山の土を踏み、木に触れ、漆にかぶれ、、、ってのは冗談ですけど、(笑)
感じることをそのまんま、ものづくりに生かしたい。あらためてそう感じました。


今回の仕事は間伐~原木玉切り…。
信州にある貴重なエネルギー源、薪を作る最初の工程です。

間伐された山は明るく美しいものです。
そうでない木々の密集した山がまだまだそこいらじゅうにある。
つまり、利用できる資源が利用されていないということです。

山の神さまが笑ってくれる日はいつの日になるんでしょうかね、、、。



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