2015年4月27日月曜日

チキントラクター 地球を守る!



先日、こちらのブログとFacebookでチキントラクターの製作と販売についてお伝えしたのですが、こういうものに興味をお持ちの方は安全な食生活や自然への思いという部分で自分らと共通するところだと思うんです。

大工として建築に携わり、木工家として家具を作らせていただいたりする自分の立場でできること。その第一歩がこのチキントラクターであって今後もいろいろ展開してゆけるといいなぁと思ってるんですが、いろんなものを作っても使っていただけないような高額なものだと意味がないと思っていて、今回もローコスト仕様というものを準備しました。

簡単にいうと鶏が2羽、飼養できるコンパクトサイズを12,000円でご用意することにしたんです。ただ、金網だけご用意していただき、張っていただかないといけないんですが、合板製のオリジナル巣箱はもちろんお付けします。

お庭で2羽のニワトリを飼おう〜♫  なんて、シャレのつもりはなかったのですが。笑

一般のご家庭の庭にあるフレッシュな草を、幸せな環境で健康的にニワトリに与えていただけたらと思い、90センチ四方という小さな運動スペースとそれにセットする巣箱というものなんです。


試作ですが運動スペースの大きさはこんな感じです。




そして、巣箱。





それをのせたイメージ。
スロープは紐で上げ下げできます。






少し変更するところもいろいろ出てきたのですが、大きさ的はなんとなくおわかりいただけたでしょうか?




コストに合わせられるように詳細を選択できるようにしてるのですが、ご興味のある方は資料を送らせていただきますので、お気軽にお申し付けください。







Woodworking & Crafts 工房鬼六
代表:藤田 貴行
Mail : koubouoniroku@icloud.com
Softbank : 080-3578-9689            

2015年4月19日日曜日

チキントラクター販売開始! 〜 Chicken Tractor 〜

「チキントラクターを作って欲しい。」と相談を受けて、「それ、何?」って聞いたのがそもそもの始まり。


相談を受けたのは白鳥農園さん。
白鳥農園さんは、常識で判断するなら“無農薬”という言葉がちょうどいいように感じますが、正しくは限りなく農薬を使わないで林檎を中心に果樹を栽培している農家です。

白鳥さんの話を聞けば聞くほど彼が普段果樹園で何を見、どれだけ自然や生態系を守りながら作物を育てているのか。それが子供から老人まで健康、ひいては日本の元気につながる食への大切な取り組みなのかがよくわかるのです。
白鳥さんの林檎は自然に近い状態で育ち、木から落ちやすい。どこかで聞いたことがありますよね?
そうです。ニュートンが万有引力の法則を発見するきっかけになった「木から落ちる林檎」です。



有機栽培による農産物は値段が高いイメージですね。価格が違うなら安いほうで済ませるのが、今の一般家庭の生活水準だとすると、我々は良い物を選べないのでしょうか。「とくに子供さんには100%安全なものを食べて欲しい。」と考える白鳥さんは贅沢な暮らしをしているわけではありません。彼の信念によって育てられた林檎だけでなくそういった取り組みにもっと関心をもっていただきたいなぁと思ったのです。

それは奈良の田舎の大工の家の出身で幼い頃から大工さんに囲まれていた自分が、“ものづくり”という分野で抱えている問題と相通じるものがあると感じたわけです。
見習いは山仕事からで、建築はその次。山で育った木を伐り、乾かし、製材し、墨付け、刻み...、木は無駄にせず、余った材は指物(家具)に活かすという環境で染み込んだ自然への思いと材を大切に扱い作る。余ったものは薪エネルギーとして有難く使うという感覚。
今は100年以上もつ建築は求められなくなりましたし、家具など木工品も同じ。自分にとってなにもかも“使い捨て”になっていくことに大きな疑問があるわけです。

時代の流れや今までの政策の影響か、過去を知る年配層には、今の山や川は壊滅的と言う表現をされる方もいます。そちらもまた“使い捨て”にしてしまったのでしょうか。建築資材としてはコスト面から輸入材のほうが主流であるけれど、地元の木材をもっと使っていければと思っています。

食と暮らし・文化、さらに地域住民のコミュニティーなどを考える時、地元のものを食べ、地元の資源に囲まれて暮らすということが土台として大きいと考えていて、本来我々の仕事はそういう場にあったのではないかと考えてきましたが、この10年の諸般の出来事、とくにエネルギー問題を思うと、オーガニックとかパーマカルチャーなどに関心をもつのは自然な流れでしょう。
もちろん住環境は人それぞれだとしても、森や野原、川の四季。まるごとの自然と近隣の方々と接する田舎の暮らしには悪循環なものが何もないように感じます。決して特別な世界ではなく、きっと本来の姿がそこにあるのです。

人里に熊が下りてくるニュースを見ると熊が悪者扱いされているようで、自然界まで支配しようとする人間は何者なのかと考えさせられます。原発という大きな問題もあるのに地球や宇宙までも操ろうと考えているのでしょうか。
野菜や肉などを例にあげても、ストレスの中で生み出されたものにヒトにやさしいものはないといいます。より自然に近い形で育てられた野菜や肉は味も栄養価も違うらしいのですが、なんとなくそれは理解できる気がします。きっとそうではないものを食べることにヒトが違和感を感じないようになってしまったことが問題だと思っています。


さて、チキントラクターというものについて。


草を刈ると いうと草刈機のエンジンをかけ、油をまき散らしながら草を刈ってゆくのが一般的な作業。農家にとっては生産性のない畔の草刈りというものに経費を支出し時間と労力をとられるわけです。


反対に草食の生き物にとって草はフレッシュな野菜そのものであるわけで、チキントラクターは移動式の鶏舎で鶏にとっては常に地上のフレッシュな草が食べられる魅力的な環境。そして彼らは人にとって除草作業を担いながら良質の卵と肉を与えてくれる非常に有難い存在となるわけです。


これが設置後4時間程度の除草能力です。
そこに生きていた昆虫や微生物も適度に残ることで生態系も崩すことがないとなると、自然と共生するにはごく身近なものと考えます。
日本の未来を担ってゆく小さなお子さんに家畜に触れながら安全なものを食べて成長していただきたいのです。



将来のことを考えたものづくりをしてゆきたいと考えています。
それが本来の自然を取り戻すことになるのなら、Chicken Tractorがひとつのきっかけになるのではないかと考え、販売することに踏み切りました。

今回、写真の中で紹介しているものは耐久性が最上級クラスのものになります。
その前に試していただけるローコスト仕様のものを製作し近日中に発売する予定です。
仕様について、以下をご覧ください。



《チキントラクターの仕様について》
 •三つのタイプを準備しています。

①ローコスト仕様(準備中)
   手ごろなコストで始められ一人で持ち運べる小型のもの。
   2羽程度の鶏を飼養できます。(予定価格:10,000〜15,000円)

②高耐久性仕様
   大きさは軽トラックの荷台に載るサイズ。
   構造:30年間腐らないACQ加圧注入処理をした天竜杉
   金網:ステンレス製、
   シート:ウルトラマックス 0.47mm厚
   10羽程度の鶏が飼養できます。(価格:128,000円)

③オーダーメイド
   別途、現地調査などによって無料でお見積りをお出しします。



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